日本人はブルべのほうが多いのに、アパレルはイエベの服が多いと聞いたことがある。
理由は日本人がイエベの色を好むからだそうなのだが、なぜ日本人がイエベの色を好むのか?自分なりの答えは、四季があるからだと思う。
考えてみれば、自然界の色はほぼイエベだ。
樹木→イエベ
果物→イエベ
野菜→イエベ
土→イエベ
草→イエベ
お分かりいただけただろうか。
白や黒も自然界にはほぼ存在しない。
確かに空は青いかもしれないが、あれは光の乱反射の結果であって、物体として青いわけではない。
自然界の色、ほぼイエベ説。
そういうわけで、ナチュラルな服のテイスト―例えばマーガレットハウエルやラルフローレンなど―は、必然アース系のカラーになる。(てか、アースって地球やん)
そして、ブルべ系の服は、イッセイミヤケやエンフォルドなど人工的・デザイン的な服の傾向となる。
自分はブルべなのだが、ブルべの服を着ていてもなんだが落ち着かなかった原因はここにあった。
私はマーガレットハウエルやスタジオニコルソンなど、もともと雑誌でいうと「FUDGE」とかに出てきそうな服を着用していた民である。
ベージュのチノパンやカーキのブルゾン、オレンジのタータンチェックのマフラーなど、イエベ100%だ。
ブルべ夏が得意とする、パステルカラーの服などないのである。
パーソナルカラー診断を行ってから、「ブルべの服を買おう!」と思い、行きつく先は前述のミヤケやエンフォルド。元々の好みではなかったが、「似合うは好きのはじまり」という魔法も手伝って、これはこれでアリかも?と思い、最近はそちらをメインで購入するようになってきた。
しかし、ここからが問題なのだが、ナチュラル系と人工系のマージは困難を極める。
例えば、ラルフローレンのオックスフォードのシャツと、プリーツプリーズのパンツ。どちらもオーソドックスな服なのに、この2つの組み合わせは恐ろしく合わない。
元々持っていたナチュラル系の服を処分して人工系に振り切るか、元々の好みであったナチュラル系をベースにオレンジや黄味強めのベージュなど完全NGの色味だけ除外するか、の判断が難しい。
服の数を減らすのは、最終的に「服のトンマナをそろえること」が最も手っ取り早いと思うのだが、今のところまだこの2ラインは整理しきれていない。
「似合う」を優先してブルべ人工系に統一を―とも思うのだが、顔立ち的にはフレッシュに該当する私は、顔で選ぶと実はナチュラル系の服のほうが相性がよい。
正直、スタイリスト的には「顔で選ぶのが正義」らしい。
困った。
来年の私はどちらかに振り切れているのか?こうご期待である。